Shogo's Blog

Jan 23, 2016 - 1 minute read - perl redis

Redis::Fast 0.17 をリリースしました

Redis::Fast 0.17 をリリースしました。 主な変更点は以下のとおりです。

  • I/Oの待ち合わせに使うシステムコールをselect(2)からpoll(2)に変更
  • hiredisをv0.13.3にアップデート

macでテストが終わらない問題がありましたが、この変更によって修正されています。

hiredisはconnect(2)をnonblokingモードで呼び出しています。 nonblockingなので接続が未完了であってもすぐに制御を返し、errnoにEINPROGRESSが設定されます。 この場合、manにあるようにselect(2)で書き込み可能になるのを待つことで、接続完了を検知できます。

select(2) で書き込み可能になった後に、 getsockopt(2) を使って SOL_SOCKET レベルで SO_ERROR オプションを読み出すこ とにより、 connect() が成功したか、失敗したかを判断できる。

linuxの場合はこれで上手く動くのですが、macだと何故かselect(2)が永遠に制御を返さない場合があるようです。 接続先が存在しない場合に起こるのですが、制御を返す場合もあるので謎です。

いろいろ調べてはみたのですがselect(2)だとどうやっても上手く動かなかったので、poll(2)に変更しました。 poll(2)変更版でテストしてみると、接続先が存在しない場合にPOLLOUTを返すケースとPOLLHUPを返すケースがあるようです。 どうやらPOLLHUPにあたるイベントが来た時の挙動がlinuxとmacとで違うらしい? 謎です。