Shogo's Blog

Jun 6, 2021 - 2 minute read - perl aws

AWS App Runner に Perl をデプロイしてみた

先月 AWS App Runner という新サービスがリリースされました。

既にたくさんのデプロイしてみた系の記事が公開されていますが、流石に(残念ながら?) Perl をデプロイしている人はいないですよね? と言うわけで、ネタがかぶらないよう Perl でやってみましょう。

ソースコードは shogo82148/perl-on-aws-app-runner においてあります。

2022-02-13追加

NEW!! VPC への接続がサポートされ RDS へもつながるようになりました!!!

PSGI アプリを用意する

Wikipedia の PSGI のページに書いてあった例をそのまま使います。

# app.psgi
my $app = sub {
    return [200, ['Content-Type' => 'text/plain'], ["hello, world\n"]];
}

Dockerfile を用意する

PSGI アプリを起動するのに Plack を使用するので、 cpanfile に Plack への依存を書いておきます。

# cpanfile
requires 'Plack';

Perl の公式イメージをベースに、依存モジュールをインストールしてplackupするだけの 簡単な Dockerfile を書きます。

# Dockerfile
FROM perl:5.34.0

WORKDIR /usr/src/myapp
COPY cpanfile .
RUN cpanm --notest --installdeps .
COPY app.psgi .

CMD [ "plackup", "app.psgi" ]

さて、一応ちゃんと動作するか手元で確認しておきましょう。 デフォルトで 5000 番ポートで立ち上がるので、ポートバインディングの設定をして、起動してみます。

$ docker build -t perl-test .
$ docker run -p 5000:5000 perl-test
HTTP::Server::PSGI: Accepting connections at http://0:5000/

“http://localhost:5000” にアクセスすると “hello, world” と表示されるはずです。

ECR に Push する

マネージメントコンソールで Amazon ECR を開いて 新規レポジトリを作成、イメージをプッシュします。 レポジトリを作成するとプッシュの手順が表示されるので、それにしたがいましょう。

aws ecr get-login-password --region ap-northeast-1 | docker login --username AWS --password-stdin 123456789012.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com
$ docker build -t perl-test .
docker tag perl-test:latest 123456789012.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/perl-test:latest
docker push 123456789012.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/perl-test:latest

AWS App Runner でサービスを作成する

マネージメントコンソールで AWS App Runner を開いて 新しいサービスを作成します。 特に Container image URI に先程作成したイメージを指定するのと、ポート番号が 5000 番なことに注意しましょう。

  • Source
    • Repository type: Container registry
    • Provider: Amazon ECR
    • Container image URI: 123456789012.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/perl-test:latest
  • Deployment settings
    • Deployment trigger: Automatic
    • ECR access role: Create new service role (or “Use existing service role” if you have already created it)
  • Service settings:
    • Service name: perl-test
    • Virtual CPU & memory: 1vCPU & 2GB
    • Port: 5000

5 分ほど待っていると https://xxxxxxxx.ap-northeast-1.awsapprunner.com/ のような URL が利用可能になります。

まとめ

特にハマることもなく簡単にできました。 Docker イメージさえ作ってしまえば、何回かポチポチするだけで公開できるので楽ちんですね。

唯一の問題は App Runner 自体は永続化層を持たないと言うことでしょうか・・・。 個人的には RDS for MySQL を使いたいところですが、VPC の設定をいじって直接接続できないので一工夫必要です。 AWS の中の人的には「DynamoDB を使え」ということなんでしょう。

参考